Mastro Geppetto(マストロ・ジェッペット)

 
マストロ・ジェッペット社長写真
 

2010年東北福島の地で生まれた「マストロ・ジェッペット」。国内外問わず、そのデザインは高く評価され世界9ヶ国で販売されています。それぞれの分野のプロが技術を結集し作られた木のおもちゃは、世界の子供たちの心を育てます。

 
マストロ・ジェッペット作業風景
 

マストロ・ジェッペットが生まれた福島県南会津地域は古くから「あかべこ」などがつくられるなど郷土玩具生産が盛んなまち。

 

マストロ・ジェッペット製造過程

 

童話ピノキオに登場する「geppetto」さんに由来して名付けられた「マストロ・ジェッペット」。愛情をもって作られた木のおもちゃが、子供たちに大切に遊ばれることで命が吹き込まれる、そんな願いが込められています。

 
マストロ・ジェッペット職人たち
 

伝統を伝えたい

マストロ・ジェッペットの想い
 

道のりは平坦ではなかった。海外に踏み出そうとした矢先に震災が起き、半年ほど足踏みせざるを得なかった。ようやく2011年末から翌年にかけて、香港、パリ、フランクフルト、ニューヨークの展示会やギフトショーに出店。10件の商談を取り付けたが、帰国後、理由も告げられずにすべて破談になった。「原発事故があった福島の企業だとわかったからだろうか」。そんな不安が、みなの頭をかすめた。社長の児山文彦(55)は「欧州のバイヤーからは、展示会で『福島の企業は駄目だ』と言われた」と振り返る。

「終わったな」。名刺の住所を福島県から替えるため、登記を神奈川に移すことも検討した。だが、「森林の町である南会津の企業に意味がある」と踏みとどまった。福島第一原発から100キロ以上離れ、地域の放射線量が低レベルであることを文章で示すなど安全性を訴えた。いま海外での売り上げは、全体の1割程度までに増えた。家具職人の武藤桂一(62)は「マストロ・ジェッペットの名と技術力を世界に発信出来、張り合いがある」を話す。富永の目標は、木の玩具を南会津のブランドとして根付かせることだ。「途方もない時間がかかるかもしれないが、一歩一歩、進めたい」(内田晃)(文中敬称略) ー朝日新聞GLOBEよりー

 
マストロ・ジェッペット木のおもちゃ マストロ・ジェッペットグッドデザイン

2012年 グッドデザイン賞受賞

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